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海外教育実地研究 現地報告【その5】

2025年2月24日から26日にかけて、Dr. Eric Jackman Institute of Child Study (JICS) を訪問し、海外の教育現場での視察と実践的な学びを深めました。

本研修を通じ、子ども主体の探究活動の意義や、教育現場での信頼関係の重要性を実感しました。

JICSは、トロント大学オンタリオ教育研究所(OISE)に所属する附属実験校であり、幼児教育から小学校教育までを対象に、研究と実践が統合された教育を行っています。「目の前にいる子どもに教育を」という理念のもと、すべての学年で探究的な学びが展開され、子どもたちは自ら問いを立て、調査や対話を通して理解を深めていきます。日常の活動の中でも、異文化交流の機会が大切にされ、自己表現や相互理解を促進する取り組みが行われています。

JICSの教育では、教師は単なる知識の提供者ではなく、学びの支援者として子どもたちと関わります。全学年で、子どもたちは自身の興味を出発点に自由に考え、言葉で表現し、他者と共有しながら学びを深めています。

例えば、「My Story」プロジェクトでは、自己を表現し、他者とのつながりを築く機会が設けられています。また、少人数での対話を通じて、子どもたちが主体的に学びを進められる環境が整っています。

最終日には、これまでの学びを振り返り、子どもとの対等な関係の大切さや、学びの主体性を尊重する教育の意義を再認識しました。JICSでは、すべての学年で、子どもが安心して学びに挑戦できる環境が整っており、教師と子どもの相互信頼がその基盤となっています。

この研修を通じて、私たちは教育における「探究する力」と「信頼関係の構築」の重要性を改めて認識しました。JICSで得た知見を、今後の学びや教育実践に活かしていきたいと考えています。

2週間にわたる海外教育実地研究を通して、私たちは多様な教育現場での実践を直接体験し、理論と実践を結びつける貴重な機会を得ました。異文化の教育環境に触れることで、子ども主体の学びや教師の役割、教育における信頼関係の重要性をより深く理解することができました。

研修での学びを振り返りながら、日本の教育にどのように活かしていけるかを考え続けていきたいと思います。

【これまでの記事】
 その1
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 その3
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