2015年度 海外芸術・教育研修活動日誌(イタリア)
海外芸術・教育研修 現地報告【その1】
私たち学生38名、教職員5名は8日結団式をした後ローマ空港へ出発しました。途中アムステルダムを経由し、14時間のフライトは大変でしたが、全員元気に到着しました!
9日は、バスでナポリまで移動し、船でカプリ島に渡りました。
残念ながら天候の都合で青の洞窟に入ることはできませんでしたが、ジェラートを食べたり、お土産を買ったりして、カプリ島を満喫しました。
お昼は海鮮を使ったパスタやフライを食べました。店員さんがとても陽気で楽しんで食事をすることができました!
明日はローマ日本人学校への訪問です。レクリエーションを通して子どもたちと触れ合うことが今からとても楽しみです!
(H.I/M.I/M.I)
海外芸術・教育研修 現地報告【その2】
今日はローマ日本人学校を訪問させていただきました。みんな元気です。
まずは小学校1年生から中学生までの各クラスに分かれ、他己紹介やブンブンごま作り、一緒にゲームをするなど、班ごとに考えてきた案に基づいて様々なレクリエーションをしました。
続くパフォーマンス交流では子どもたちの一生懸命な歌声が素晴らしく感動しました。
私たちは唐船ドーイを踊り、「さくら」「村祭」「ゆきやこんこ」の合唱を披露しました。
最後に日本人学校の子どもたちと私たち全員で「世界がひとつになるまで」を合唱し、一体感を感じて、全員が笑顔になっていました。
昼食もご一緒させていただき、その後、各学年の授業を参観させていただきました。
児童数が少ない中、どの学年も一人ひとりの子どもが積極的に発表を行い授業を進めている事が印象的でした。
放課後も球技大会の為のサッカーやドッチボールの練習に参加し、時間いっぱいまで子どもたちとご一緒させていただきました。
日頃少ない人数での学校生活をしている子どもたちに、少しでもたくさんの刺激を与えられていたら嬉しく思いました。
私たちも子どもたちのキラキラした瞳や思いで胸がいっぱいになりました。
ローマ日本人学校の児童生徒のみなさん、そして先生方、本当にありがとうございました。
明日はローマ市内を散策します。楽しみな事がまだまだたくさんあります。
(M.T/Y.W/Y.Y)
海外芸術・教育研修 現地報告【その3】
今日は少し肌寒い朝から始まりました。まず世界で最も人口の少ない国のヴァチカン市国にあるヴァチカン博物館やサン・ピエトロ大聖堂に行きました。1番印象に残ったのはシスティーナ礼拝堂に描かれている、ミケランジェロの最後の審判です。緊迫した空気の中で鑑賞し、その迫力に圧倒されました。
次に嘘つきの者が手を入れると抜けなくなるという伝説の真実の口に行きました。皆恐る恐る口に手をいれましたが、38人全員の手は無事でした。
次に行ったコロッセオは紀元80年にティトゥス帝により完成し、剣闘士と猛獣、剣闘士同士の闘いが日々繰り広げられていました。実際にコロッセオを観て、今にも観客たちの歓声が聞こえてきそうな圧倒的な迫力ある遺跡でした。
トレヴィの泉に行く途中あいにく雨が降ってしまいましたが、みんな願いを込めてコインを投げました。
夜には班ごとに街へ出て夕食や買い物をし、ローマを満喫することができた一日でした。
明日はフィレンツェに向かいます。
(O.Y/O.N/K.Y/K.R)
海外芸術・教育研修 現地報告【その4】
今日は4日間滞在したローマを離れ花の都フィレンツェへ。
4時間バスに揺られ着いた先はミケランジェロ広場。ルネサンスの街、フィレンツェの全景を一望する事ができました。この街は全体が大きな美術館のようで、街は丸ごと世界遺産に指定されています。今まで世界史の資料集でしか見た事のなかった景色を目の前にし、みんなの気持ちも最高潮でした。お昼ご飯の前にシニョリーア広場で撮影会。いくつも立ち並ぶ大きな彫像に圧倒されました。
お昼ご飯は待ちに待った中華料理。みんなのお腹はぺこぺこです。次々と運ばれてくる中華料理をぺろりと完食しました。
さて、お次はアカデミア美術館。世界的にも有名なミケランジェロのダヴィデ像を観覧。腕や足の筋肉美、浮き出た血管、強い眼差しを間近に感動のあまり言葉がでませんでした。実は...ダヴィデ像の瞳の中はハート型の彫りが入っているんですって!ちなみに、ダヴィデの整った顔立ちに私たちの瞳の中もハートになりました。
続いて向かった先は、ドゥオーモ。中に入るとピンと張りつめた静粛な雰囲気を肌で感じることができました。奥に足を進めると壮大なフレスコ画が私たちの目の前に現れ、あまりの美しさに吸いこまれそうになりました。そのあと、フィレンツェの街を散策。どこを見てもお洒落な建物、たくさんの自然に囲まれまるで絵の中に飛び込んだようでした。
明日のフィレンツェ自主研修ではみんなどんな思い出ができるのでしょうか?
(K.M/S.A/K.A/K.M)
海外芸術・教育研修 現地報告【その5】
今日はイタリアで最も有名な美術館の一つ、ウフィツィ美術館からスタートしました!現地ガイドのりかさんの説明のもと、かの有名な『ヴィーナスの誕生』『春』などを鑑賞し、ボッティチェリの世界観に浸ることができました。この『春』という作品は、いろいろな解釈ができる難解な作品の一つです。中央に描かれるヴィーナスの絵は人間の象徴であり、その左に描かれる三人の女神は "愛" "貞操" "美"を表しています。間近で見ると細部まで細かく描かれており、約五百年前の色彩がそのまま残っていて、時が止まっているかのようでした。
午後からは待ちに待ったフィレンツェ自主研修。私たちの班はまず昼食を食べるため市場に向かいました。今日のメニューは、ピッツァ3枚パスタ一皿を8人でシェア!本場のピッツァは赤、白、緑のイタリアンカラー!みんなの食欲も倍増です!あっという間に完食し、食後にはティラミスを食べました。
次に向かった先は色大理石とファサードが目を引くゴシック様式であるサンタマリアノヴェッラ教会です。先ほどまで降り続いていた雨もすっかり上がり、太陽の下で休暇を楽しむ人々が見られました。少し歩くと、歴史あるサンタマリアノヴェッラ薬局に到着しました。薬局のイメージを覆す美術館のような空間でした。高級な商品が並び、見ているだけで満足してしまい結局何も買わずに出てきてしまいました。その後、時間も忘れフィレンツェの街を歩きそれぞれお買い物を堪能しました。
そして、今日一番心に残っているのは何と言っても人との出会い!道を訪ねると言葉の壁を越え親切に教えてくれる方々にたくさん出会い、心が温かくなりました。
そんなフィレンツェの街とも今日でお別れ。名残惜しいですが、明日からの出会いにも期待です。
海外芸術・教育研修 現地報告【その6】
今日はお天気にも恵まれてとても気持ちのいい一日でした。
午前中はトスカーナ州のサン・ジミニャーノへ移動し、緑豊かなトスカーナの風景や塔が立ち並ぶ街の様子をスケッチしました。それぞれ個性溢れる作品が完成しました。
午後はサン・ジミニャーノの可愛らしい街並みを散策し、素敵なお土産を買ったり風景を楽しんだりとても充実した時間を過ごしました。もちろんジェラートも楽しみました。
その後アグリトゥーリズモの宿舎に向かい、自然の中で各々のんびりとした自由な時間を楽しみ、心も体も癒されました。
明日は農業体験です。自然の中での体験を通してたくさんのものを吸収したいです。
(Y.T/A.T/K.B)
海外芸術・教育研修 現地報告【その7】
今日は待ちに待った農業体験でした。午前中は、まずタルトに使うブドウ(本当はワイン用です)を収穫し、その後各チームに別れてトマトやバジル、パセリなど様々な野菜を収穫しました。収穫した野菜はトマトソースに、ブドウはタルトにみんなで調理しました。
また、パスタ作りにも初めて挑戦し、見た目はさておき、貴重な体験を楽しみました。自然の中で味わう自分たちで作った料理は、いつも以上に美味しく感じました。
午後は、シエナへ向かいました。歴史溢れるとても綺麗な街並みに心奪われ、花の聖母教会では色彩豊かな美術を味わいました。
夜は、トスカーナの食材満載の食事の後、アグリのマンマ、バッボとその家族のみなさん、さらにたまたま同宿されていたオーストラリア人ご夫妻と歌を通して交流をする機会をいただき、感動に浸る時間となりました。
明日はピサを通っていよいよミラノに向かいます。
(Y.T/K.B/A.T)
海外芸術・教育研修 現地報告【その8】
今日は自然豊かなアグリ・トゥーリズモを出発し、ピサへ向かいました。
残響時間7秒という洗礼堂の中でデモンストレーションを聞きました。一人が発声しているのにハーモニーが建物の中で響き渡り、とても綺麗でした。ピサの斜塔では、残念ながら中に入ることは出来ませんでしたが、世界中の人達の力によってピサの斜塔が保たれていることを知りました。
お昼を食べてピサを出発し、次にミラノへ向かいました。ミラノのホテルにつき、夕食にポルチーニのリゾットやミラノ風カツレツをいただいた後、明日のミラノ保育園・幼稚園・小学校研修に向けて模擬授業を各班で行いました。小学校での実習授業は初めて試みなので、とても緊張しますが、子ども達と触れ合い、楽しみながら日本の文化を伝え、イタリアの教育を学びたいと思います。
(N.Y/T.M/T.E)
海外芸術・教育研修 現地報告【その9】
今日は海外研修のメインイベントとなる、マリア・コンソラトリーチェでの実習でした。体調を崩す学生もなく、全員でこの日を迎えることができました。
バスを降りるとサプライズで学校の子どもたち全員が日本の国旗を持って花道を作って出迎えてくれました!しかも服装はみんな赤と白。その姿に感動し多くの学生が涙していました。
感動も冷めやらぬまま、始めに小学校と幼稚園を見学させていただきました。次に、イタリアでの研修としては初めての試みとなる実習授業を行いました。簡単な漢字を教えたり、短冊に子どもたち一人ひとりの名前を漢字で書いたりしました。
そのほか紙飛行機や兜などの折り紙を一緒に作ったりしました。イタリア語が話せない私たちでも、身振り手振りで心を通わせられるということを実感しました。最後には子どもたちからもプレゼントをいただき、また涙する姿がみられました。
そして、全校生徒の前でパフォーマンスを行いました。回を重ねるにつれてみんなの息が合い、見ている方に私たちの想いを伝えることができたように感じます。
美味しい手作りの昼食をいただいて、最後に先生方から講話をいただきました。様々なお話をしていただいた中で、印象的な部分がありました。それは、聖書の言葉を引用して「君たちは私にとって特別な存在だよ」ということを1年間のテーマとして、教育を行っているということです。見かけだけでなく、その人の本質を見抜くことに重点を置いています。子どもたち1人ひとりの存在を受け止める姿勢が教師として大切だと感じました。
明日はモンテッソーリ実践校での研修です。こちらも楽しみです。
(R.M/Y.F/M.T/A.T)
海外芸術・教育研修 現地報告【その10】
今日は、ミラノにあるモンテッソーリ実践校での研修でした。
初めに、校長先生から基本理念などについて話していただきました。モンテッソーリ教育は、迎え入れる精神を大切にしています。また、大切にしている言葉として「僕が一人でできるように助けてよ」という言葉があります。大人が子どもの手をひっぱるのではなく、手を差しのべて手助けをすることが大切だということでした。大人が「こうしなさい」と上から言うのではなく、子どもが興味を持ったことを自由に深められるようにするのが重要だとおっしゃっていました。
そのため、授業は日本とはまったく違う形で進められています。幼稚園では、実生活に関わること・絵や粘土などの手作業・感覚教育・地理などのコスミック教育の、4つの部屋に別れています。
教室を参観させていただくと、子どもたちは、興味を持った教材を自ら選択していました。私たちが大人数で参観している時も、子どもたちは普段と変わらず、静かに集中して教材に取り組んでいたことが印象的でした。実際にモンテッソーリ教育を参観させていただくことで、本当に貴重な経験ができました。
その後、『最後の晩餐』というレオナルド・ダ・ビンチの作品を鑑賞しに行きました。事前学習で学んだことを思い出しながら、教会の中に入り、実際に本物を目にすると想像以上の大きさ、13人一人一人の表情、色使い、空間の奥行きなどを細かく鑑賞することができました。写真で見るよりも、キリストの表情が切なく悲しげな様子だったのが印象的です。
部屋の後ろから見ると、実際の壁と絵の境目が繋がり、自分も絵の中に入っているような感覚がしました。
明日は最後の訪問地、ベネツィアに向かいます。
(M.N/M.H/M.H/M.H)
海外芸術・教育研修 現地報告【その11】
今日はミラノを出発し、遂にイタリア研修最後の地、ヴェネチアに着きました!みんなで水上タクシーに乗って大興奮!ホテルはとても華やかで、みんなお嬢様気分を味わっております。
ランチにイカスミのパスタをいただいた後は、ドゥカーレ宮殿やサンマルコ教会、ヴェネチアンガラス工房などを見学しました。夕方には生演奏付きのゴンドラセレナーデを楽しみ、その後サン・ヴィダル教会にてヴェネチア室内合奏団によるヴィヴァルディ『四季』他を鑑賞し、感動いっぱいな楽しい1日を終えました。
明日は遂に最終日!最後まで気をしっかりと引き締め、イタリアを満喫したいと思います!
(Y.F、N.M、H.M、M.Y)
海外芸術・教育研修 現地報告【その12】
今日はとても素敵な景色を見ながら朝食を食べました。朝のヴェネチアの景色も最高でした。
朝ごはんを食べた後は、班ごとの自主研修を行いました。最後の自主研修ということで班全員でお買い物をしました。財布に靴、ヴェネチアングラスなど、いろいろなお土産を買えました。
自主研修が終わった後はホテルに戻り、オペラ鑑賞に備えてドレスアップ!みんなキラキラ輝いていてイタリア人にも負けていませんでした!ドレスアップをした40人、周囲の注目を集めながら歩いて向かった先はフェニーチェ歌劇場!ここでプッチーニ作曲のオペラ『トスカ』を鑑賞しました。初めてのオペラは迫力があり、全てに感動しました。
終演後、レストランに移動してフェアウェルパーティーをしました。イタリア最後の夕食をみんなで食べ、先生方にサプライズプレゼントをしました。みんなが号泣する中、先生方からもサプライズプレゼントをいただき、さらに号泣。最後の反省会ということで思い出すことがたくさんありました。研修を振り返ると感動でいっぱいでした。
明日はいよいよイタリアを発ちます。みんなで無事に日本に帰国しましょう!
(F.A / N.H / A.S)
海外芸術・教育研修 現地報告【その13】
イタリア最終日。朝はホテルでイタリアでの最後の朝食を食べました。朝日がとても綺麗で、この景色を一生目に焼きつけておこうと思いました。そこから水上タクシーとバスで空港に行きました。出国手続きは各自が自動発券機で行い、心配だったスーツケースの重さもなんとか全員クリア!ほっと一安心でした。アムステルダムの乗り継ぎでは、搭乗時間ギリギリだったので、みんなでかなりの距離をダッシュしましたが、飛行機での12時間という長旅を終えて、無事に日本に帰国しました。最後にみんなで集合写真をとりました。
研修中は毎日がとても濃くて、充実していました。学び、発見、感動、驚きが沢山詰まった2週間となりました。Ottimo e Italia!!!
(H.Y / M.H / S.H)