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海外教育実地研究 現地報告【その1】

海外教育実地研究の参加メンバーは無事トロントへ到着しました。

全員元気に入国を果たし、研修の第一歩を踏み出しました。しかし、到着初日から過去20年で最大級の豪雪に見舞われるという、想定外の幕開けとなりました。

現地では16時間で約55cmもの積雪が記録され、公共交通機関はほぼ麻痺状態に。

滑走路の除雪作業が追いつかず、飛行機の着陸はできたものの、機内で約2時間の待機を余儀なくされました。そのため、入国手続きが完了したのは23時頃となり、その時点で外は一面の銀世界。冷たい風が吹き荒れる中、移動手段を確保する必要がありました。

例年であれば、空港から市内へは電車やバスでスムーズに移動できるはずでしたが、この日は現地コーディネーターも交通機関の麻痺により空港へ迎えに来ることができませんでした。親和の研修を担当して以来、空港に迎えに行けなかったのは初めてのことだとのこと。交通網が完全にストップしていたため、唯一の移動手段はタクシーのみ。しかし、同じように足止めされた多くの旅行者がタクシーを求め、空港のタクシー乗り場には長蛇の列ができていました。

我々もその列に並び、寒さに震えながら順番を待ちました。

そしてようやくタクシーに乗り込めたのは午前1時過ぎ。ホテルに到着したのは午前2時20分、チェックインを終え、各自の部屋に入れたのは午前3時を回った頃でした。

長旅の疲れに加え、予想外の試練が重なり、トロント滞在は波乱のスタートとなりました。

しかし、翌日はカナダの祝日「ファミリーデー」。

この日はカナダの人々が家族とゆっくり過ごす特別な日であり、参加者にとっても、慌ただしい到着の翌日に少し息を整える良い機会となりました。

全員で雪深い街を歩きながら、今後の生活に必要な食料品や日用品を購入できるスーパーや、食事ができるレストランの場所を確認しました。

雪に埋もれながらも、トロントの美しい街並みと、雪景色に包まれた異国の雰囲気を味わうことができ、貴重な経験となりました。

このような予想外の出来事から始まった今回の研修ですが、これからの日々を通して、多くの学びと経験を積んでいけるよう、充実した時間を全員で過ごしてまいります。