学部学科・大学院
文学部 心理学科に関するお知らせ
心理学科主催講演会を開催いたしました
2018年12月7日(金) 13:00~14:30
☆講 師: 福澤一吉 氏(早稲田大学文学学術院教授)
☆演 目:「学問というゲームに参加するために」
本学531教室において心理学科主催講演会が行われました。
講師として、早稲田大学文学学術院教授 福澤一吉氏に 「学問というゲームに参加するために」という演題で、ご講演いただきました。
普段の何気ない会話の中に、主張と根拠がありました。
根拠があるから主張します。これを考えの基本的な単位として、私たちは無意識に相手の話を理解しています。
根拠は、事実です。
例えば 「彼女は、どうして授業を欠席したの?」
「発熱しているのだって。風邪かもしれないね。」
この会話が成立しているのは、発熱していることが事実であり、理由になっています。
発熱は病気の兆しであることや、発熱は健康ではないこと・・・などを暗黙に仮定しています。
暗黙の仮定が、 「発熱」という経験的事実、 「来られない理由」の主張(結論)を結びつけました。暗黙の仮定は、論拠です。
論拠がない場合は推定します。 この推定することから批判的思考や研究が生まれるのかなと思いました。
大学の最終学年では、卒業研究の成果として提出する卒業論文を書きます。
参加した約50名の学生は、論証の演習をとおして、卒業論文の書き進め方を考えるきっかけになったと思います。
福澤教授のご専門は、神経心理学ですが、 この度は、論証について、とても分かりやすい講演をしていただきましたことを感謝いたします。