教育学部 スポーツ教育学科
※旧:発達教育学部 ジュニアスポーツ教育学科 (2022年4月名称変更)

卒業生メッセージ

公立高等学校

兵庫県立明石清水高等学校 保健体育科教諭(2020年3月卒業)

体を動かす前に言葉で運動感覚をつかむ。在学中に学んだテクニックは、現在、生徒たちの指導に役立っています。

高校時代の恩師と同じ道を進みたいと思い、恩師から勧められた親和に入学しました。大学で学んだ「運動感覚を言葉で表現すること」は、高校の保健体育の教員となった今、最も活かされている指導方法の1つです。マット運動では「イスに腰をかけるように」、鉄棒では「あごで体を回すように突き出して」など、相手が動作をイメージしやすいように声かけを行うことで、その動きに対する恐怖心がなくなり、感覚をつかんで上達しやすくなります。この技術を学んで以来、在学中の運動指導のボランティアやスポーツジムでのアルバイトでも、意識的に声かけを実施しました。現在、自分の授業での、運動や競技を行うときの生徒たちの心理的ハードルを下げることができていると感じます。

スポーツ関連事業

リーフラス株式会社(2021年3月卒業)

バスケットボールの指導を通じてスポーツが初めての子どもや、苦手な子どもにも体を動かす楽しさを感じ、こころを磨いてほしい。

スポーツで社会課題の解決をめざす企業に就職し、子ども向けバスケットボールスクールで指導員を務めています。現在在籍する子どもは30名ほどで、その大半が初心者です、まず第一にスポーツの楽しさを知ってもらうため、「認めて、褒めて、励まし、勇気づける」ことを徹底し、その上で技術指導を行っています。仕事をしていて何よりもうれしいのは、子どもたちの成長の瞬間に立ち会えること。子どもたちが自主的にドリブルの仕方を教え合っている姿を目にし、人間性も磨かれていることを実感しました。この喜びを胸に、今後より多くの子どもたちにスポーツの楽しさ、そしてスポーツを通じたこころの成長を感じてもらえるように取り組んでいきたいです。

写真:岡山市消防局 公務員

岡山市消防局 岡山市南消防署(2022年3月卒業)

救急の現場で傷病者の方と話すときも、避難訓練で園児や小学生と話すときも、コミュニケーション力を活かして相手に寄り添う。

消防署での主な任務は、消防車や救急車での緊急出動をはじめ、119番通報を受ける通信指令室業務、建物の消防設備の検査を行い火災を未然に防ぐ予防業務など多岐にわたります。時には保育園や小学校で、消火器の使い方を教える授業も行います。救急現場では、傷病者に少しでも安心してもらえるように、声のトーンや話し方など相手に寄り添った対応を心がけています。「女性の消防士さんで話しやすかった」と言われることもあり、やりがいを感じるうれしい瞬間です。消防士は男性も女性も同じ仕事。学生時代、ソフトボール部で培った身体能力が活かされています。また、大学では保健体育の教員免許も取得。相手にわかりやすく教える技術も役立っています。今後も市民の皆さんに安心を届けられるよう、救急救命士の資格も取得する計画です。