学部学科・大学院

大学院文学研究科 教育学専攻

学びの本質を知る"教育のプロ"をめざす。

趣旨

教育学と心理学の両面から、高度な教育実践力と指導力を修得。

教育学専攻では、教育現場において指導的な役割を担う高度な専門的知識、課題解決能力と実践的指導力の育成をめざしています。教育が直面する困難をどう乗り越えるかを中心に、教育学・心理学の包括的な専門研究を深め、教育に関する広い知見を培います。また、子ども、教師、保護者、学校組織を対象に、さまざまな心理教育的な援助サービスを行う〈学校心理士〉資格への道も設定。教育学と心理学の両面から"こころ"の教育を実践できる人をめざします。

メッセージ

隈元 泰弘 教授 教育学専攻 専攻主任

教育学専攻 専攻主任
隈元 泰弘 教授

教育の未来を切り拓くエキスパートを育成する。

教育に関する先端的な知識・技能を基盤として、徹底した実践力と国際性の育成をめざします。地域に密着しつつ世界に飛躍することを視野に入れ、多様な教育課題に応える力量を備えた、人間力の豊かな人材を育てます。修了生の多くが、教育のプロフェッショナルとして教育現場で活躍しています。

在学生メッセージ

修士課程 1年次生

 実際に小学校現場で経験を積みながら、教育学について知識を蓄え、小学校教諭に関する内容についてさらに研究を重ねたいと考えたため、大学院進学を決めました。授業では教育学だけでなく心理学や情報についても学んでおり、現在の教育課題において必要不可欠な内容がたくさん学べています。神戸親和大学大学院の魅力の一つとして、学生の半数が中国等からの留学生であることです。初めは言葉が通じないため、コミュニケーションが取れるかと不安に思っていました。しかし、日本語が上手な留学生ばかりで休み時間には話をしたり授業の中でも中国等の文化やたくさんの話が聞けてとても楽しく、有意義な時間が過ごせています。もう一つは、先生との距離が近く、アットホームな雰囲気で学べるところです。私は小学校に勤務しながら大学院に通っていますが、困った事や分からない事があれば、すぐに聞ける存在があると思って安心して学校生活を送りながら勤務が出来ていると思っています。また、修士論文では、教師という仕事が教えるだけでなく、子どもと正面から向き合い、子どもとの信頼関係を築き上げることが重要であるという考えのもと、教師と子どもの教育的信頼関係について研究しています。子ども一人ひとりが毎日、安心して学校生活を送るために、教師がクラスの雰囲気を作り上げることが非常に大切であると経験を通して感じました。子どもを毎日よく観察し、変化に気づきながら関わっていくことで、自分自身、教師として成長したいと考えています。大学院での授業で学んでいることや、研究していることを活かしながら現場で経験を積んでいるというところが私の強みです。将来、子どもはもちろん、保護者や先生方などからも信頼されるような教師になりたいです。

修了生メッセージ

2023年3月修了

 私は社会人になる前から、教育や保育に興味があったものの、改めて大学で学ぶ機会は得にくい状況にありました。それでも、キャリアを重ねるにつれて、仕事への思いが「できること」から「やりたいこと」にシフトし始めました。今後の人生において本当にやるべきこと、やりたいことを考えたときに、教育・保育をより深く理解したいと思い、大学院への進学を決めました。
 大学院での研究は「保育カリキュラム」の歴史をたどり、新たな提言をまとめることでした。園の先生方と現場で接するなかで感じていた疑問を、担当教官と相談し議論しながら決めた研究テーマでした。私にとっては、仕事にも直結し、これまで独学でしかなかった内容が一気に整理される機会となり、本当に貴重な時間を過ごすことができました。
 大学院の個性豊かな先生方の授業は、知らない世界の道先案内をしてくれます。研究においては、担当教官に多くの角度から意見をいただきながら、じっくりと向き合うことができました。社会人になると分かりますが、長期間にわたりじっくりと取り組むこと自体が貴重なことです。親和の先生方は教育や保育のプロフェッショナルが揃っています。もっと多くの方々にリスキリングにより仕事の価値を高めるためにも大学院を利用して欲しいと感じます。
 私は今、保育園・幼稚園・認定こども園の経営支援をさせていただきながら、自らも保育園や子育て支援の場を運営しています。大学院で学んだ理論と現場での実践を通して、より良い教育・保育の環境づくりに生かしていきたいと思います。卒業してからも先生方とは繋がりができ、これも人生の財産だと感じています。本当にあっという間の2年間でしたが、長い人生において、これ以上ない経験を得ることができました。