国際交流

2015年度 海外教育実地研究活動日誌(カナダ)

海外教育実地研究 現地報告【その1】

いよいよ出発の日になり、ドキドキしながら集合場所の伊丹空港に行きました。
続々と友人が集まってくる中、まだ少しカナダへ行く実感が持てなかったのですが緊張はしていませんでした。でも、伊丹空港を出発という時になり、荷物検査でひっかからないか緊張しながら通りました。約1時間で羽田に着き、そこからトロントへ向けて出発です。フライト中は、機内食を3回食べました。日付変更線をまたいでいるので、いったい何ご飯を食べているのか分からなくなりました。
13時間の長いフライトを経てトロントに到着しました。入国審査で何を聞かれるか、荷物がちゃんと届いているか不安に思いながら待ちました。みんなの荷物がそろい、安心しました。それからバスに乗り、オンタリオ湖を横に見ながらホテルまで45分。ホテルに着くと、部屋の鍵を受け取りスーツケースを置いてからカナダで初めての食事をイートンセンターで食べました。イートンセンターは食べ物だけではなく、日用品やお土産の売り場がたくさんあり、1日いても飽きないようなところでした。ゆっくり見ることができませんでしたが、2週間のうちに買い物もたくさんしたいと思います。

フライト中の飛行機から
フライト中の飛行機から
滞在中のホテルから見える旧市庁舎
滞在中のホテルから見える旧市庁舎

海外教育実地研究 現地報告【その2】

カナダに来て2日目の今日、初めてホテルの朝食バイキングを食べました。たくさんのフルーツやパン、マフィンなどがあり、どれを食べるのか悩むほどでした。でも2週間もあるのでゆっくり制覇しようと思いました。
朝食後はナイアガラの滝に行き、とても感動しました。実際に近づいてみると滝の大きさと水量に圧倒されました。風が滝のしぶきを運んできて道路まで濡れてしまうほどでした。滝を遠目に皆で写真を撮った後は遊覧船に乗り、滝の近くまで行きました。乗る位置によっては服がびしょびしょになるほど濡れるらしく赤いカッパを着て乗りました。それでも20分程度の遊覧で髪が濡れるほどしぶきをあびました。せっかく滝の近くに行っても目が開けられないほどのしぶきでした。
昼食はスカイロンタワーでとりました。タワーの中にレストランがあり、ナイアガラの滝を上から見てサーモンステーキを食べました。いつも家で食べているシャケよりもジューシーで美味しかったです。時差ぼけのせいか1日中眠いのですが、これから頑張ります。

ナイアガラの滝に行きました
ナイアガラの滝に行きました
ナイアガラオンザレイクの美しい街並み
ナイアガラオンザレイクの美しい街並み

海外教育実地研究 現地報告【その3】

トロント滞在4日目、午前中は事前指導やトロント滞在中の通訳としてお世話になっているみどりさんに授業プレゼンテーションの練習をみていただきました。プレゼンテーションを成功させる為、どのグループも一生懸命準備や練習をつんできました。みどりさんや先生方から、授業が成功するようにたくさんのアドバイスや子どもたちの様子について教えていただきました。今日の練習で更に良いプレゼンが出来るように工夫していきたいと思います。
子どもたちとのお別れ会で歌う歌の練習では、当日の隊形や手順をおさらいしました。最終日に感謝の気持ちをしっかりと伝えることが出来るよう、みんなの心を一つにして取り組むことができました。言葉の壁はありますが、子どもたちに何か一つでも伝わるよう、笑顔を大切に全力で頑張ります。
午後は昼食のホットドッグを片手にトロント大学へ見学に行きました。この日はちょうど新入生歓迎行事をしていて、全身を紫に塗った学生や大学内を案内しているリーダーの学生などにあふれるなど、同じ新入生行事であっても、本学の親和行事とは雰囲気が大きく違っていて、とてもおもしろかったです。大学はとても広く、学内には車が走る道路やカフェなどがあり、1つの町のような印象でした。図書館や大学生協が閉まっていたのが残念でしたが、学生オススメのカフェで、マンゴーやグレープのジュースにタピオカなどをトッピングして美味しくいただきました。ムシムシする暑さの中長時間の徒歩の疲れも吹き飛び、明日からも頑張って研修に励みたいと思います。

トロント大学正門で記念写真
トロント大学正門で記念写真
トロント大学にて、全員で大きくジャンプ!
トロント大学にて、全員で大きくジャンプ!

海外教育実地研究 現地報告【その4】

今日9月9日は、イズリントン小学校とシュタイナー学校へ行きました。皆、少々疲労が溜まってきていることもあり、早起きするのががつらかったのですが、子どもたちに会うと疲れが吹き飛びました。今回イズリントン小学校に行ける機会は今日と明日の2日間だけです。でも、子どもたちと仲良くなり、充実した時間が過ごせるようしっかり頑張ります。子どもたちにとっても私たちにとっても忘れられない時間となるよう、今までの練習の成果を発揮し、満足の出来るプレゼンテーションをしたいと思います。

午後からはトロントの郊外にあるシュタイナー学校へ行きました。ウォーレン先生には、6月に来学をされた時に、講義をしていただきました。その時に見せていただいた写真の中の風景が、実際に目の前に広がっていてとても感動しました。

日本では考えられないような教育の手法や、壁一面が真っ白ではなく、さまざまな淡い色合いで整えられた教室を見学させていただいたり、テストや成績で児童を判断しないといったお話を聞かせていただく中で、将来教育に携わることを夢見ている私たちにとって、「教育とは何か!」を考える上でたくさんの発見がありました。

明日はいよいよイズリントン小学校の児童にプレゼンテーションをします。子どもたちとの時間を大切に思い精一杯頑張ります!!

イズリントン小学校にて
イズリントン小学校にて
シュタイナー学校にて
シュタイナー学校にて
シュタイナー学校実習生の作品
シュタイナー学校実習生の作品

海外教育実地研究 現地報告【その5】

9月10日の午前中は、イズリントン小学校で今まで練習した授業プレゼンテーションを行いました。実際に子供の前に立つと緊張してしまい、子供の反応に上手く応えることの難しさを実感しました。でも、最後には子供たちの喜ぶ姿を見ることができ、この半年間一生懸命練習してよかったと思いました。2日間という短い間でしたが、日本の学校との違いや先生と子供達との関わり方を観察することができ、とても勉強になりました。特に、カーペットに座って授業を受けたり、質問を多く投げかけるなど、子供が主体になって授業が行われていたのが印象的でした。

午後は、セントローレンスマーケットで夕食を買い、オンタリオ湖に面したハーバーフロントまでピクニックに行きました。みんなで円になって色々な話をしながら食事をし、より一層このグループの仲が深まったような気がします。夕食後、オンタリオ湖を後にして、トロントのランドマークであるCNタワーへと向かいました。CNタワーから見るトロントの夜景はとても美しかったです。

9月11日は、ずっと楽しみにしていたプリンスエドワード島へ!トロント空港から2時間のフライトを経てシャーロットタウンに到着。ホテルに荷物を置き、早速ダウンタウン散策です。夕食はみんなで近くのレストランへ行き、ホタテの貝柱のバターソテーを堪能しました。明日のメニューはロブスター!ということで、楽しみがまた一つ増えました!
今日から2泊3日、プリンスエドワード島の観光を楽しみます!

海外教育実地研究 現地報告【その6】

9月12日はプリンスエドワード島の「キャベンディッシュ」にある、赤毛のアンの作者モンゴメリーの故郷を巡りました。少し寒かったですが、心配していた雨は止み、傘をさすこともなく一日を過ごすことができました。

最初に訪れたグリーンゲイブルス郵便局では、日本にいる家族や友人に手紙を書いて送りました。赤毛のアンにも出てくる郵便局の消印のあるハガキがみんなの手元に届くのがとても楽しみです。

その次には、グリーンゲイブルスハウスに行き、アンの物語に出てくる恋人の小径やお化けの森などを散策し、写真もたくさん撮りました。

お昼は、プリザーブカンパニーというお店でメイプルシロップを使った名物ポテトパイとデザートにベリーチーズタルト、そしてキャベンディッシュサンセットと名付けられたオリジナルティーをゆっくり楽しみました。

午後は、赤毛のアンの作者であるモンゴメリーが産まれた家に行き、グリーンゲイブルス博物館で、彼女の叔母さんのひ孫にあたる方とお会いしました。モンゴメリーが暮らしていた家に今も住み続けながら、この街の歴史を伝えているとのことでした。

他にも、モンゴメリーのお墓やキャベンディッシュビーチ、ケンジントン駅などにも立ち寄りました。今日のこのツアーでは、PEIの文化や歴史にたくさん触れることができました。

夕食は、念願のロブスターを食べました。新鮮なロブスターは、とても美味で大満足でした。

楽しい時間はあっという間に過ぎ、明日はPEI最終日です。お天気もよくなるそうなので、シャーロットタウンの町並みをゆっくり楽しみ、月曜日から始まるICSでの実習に備えたいと思います。

グリーンゲーブルスにて
グリーンゲーブルスにて
ケンジントン駅でハイポーズ
ケンジントン駅でハイポーズ
シャーロットタウンの消防車前で
シャーロットタウンの消防車前で

海外教育実地研究 現地報告【その7】

9月14日(月)は、トロント大学付属小学校(JICS)での実習初日でした。

校長先生が朝食を用意してくださり、始業前のお忙しい時間の中、各クラスの先生方がお部屋に集まって暖かく私たちを歓迎してくださいました。
英語での自己紹介を行った後、8時30分から12時まで授業見学をしました。JICSの校舎は大きなお家の様で、廊下も迷路の様に入り込んでいます。ここでは「子供自身が持っている答えや考え方を重視した」授業が行われ、子どもたちは自分から積極的に授業に参加していました。

お昼休憩をとり、午後からリチャード校長先生の講話をお聞きしました。JICSの教育に対する理念や目標、実験校であるということ等についての貴重なお話を聞かせて頂き、質疑応答では、校舎の造りが効率を優先していることや、子どもが興味のある方へ自由に行かせてあげ、そこに教師が行くという方法をとられているということがわかりました。

その後ホテルに戻り、明日・明後日のプレゼンに向けて各グループで練習を行いました。

夜のミーティングの前には、心理・児教合同の歌のパフォーマンス練習を行い、最終日のプレゼンテーションに備えました。
初日で緊張しましたが、子どもたちと関わることで自然と笑顔になり、緊張もほぐれ授業プレゼンテーションを行うことが楽しみになりました。

暖かく迎えてくださった先生方
暖かく迎えてくださった先生方
JICS小学校前で...。
JICS小学校前で...。

海外教育実地研究 現地報告【その8】

9月16日(水)は、最後の授業プレゼンテーションを行いました。今までこの日のためにたくさんの準備をしてきたので、どのグループも今出来る最高の授業ができたと思います。授業プレゼンテーションを終えて自分自身の中で自信につながるものを発見することができました。また、子どもの集中力に合わせた間の取り方や目の配り方など改善しなければならない点も多く見つかり、これからに生かしていこうと思いました。

午後には、ランチを食べながらICSの先生方とディスカッションをしました。素敵な授業を展開される先生方からおもちゃ一つ一つの教育的意味や子どもにとっての遊びの重要さなどを教えていただき、私たちも改めて教育の難しさや、大切さなどに気付きました。

明日はいよいよ学校訪問最終日です。お別れセッションでは200名余りの子どもたちと先生方に感謝の気持ちをこめて「世界が一つになるまで」と「虹」を一生懸命歌いたいと思います。

プレゼンテーションが終わると少しホッとしました。でも、最後まで気を引き締めて、悔いのないようにこの研修を終えたいと思います。

明日17日は、いよいよ実習最終日です。午前中は、子どもたちと過ごせる時間を一分一秒でも大切に思い、この研修の意味をかみしめたいと思います。そして放課後の自由研修時間ではトロントの街をみんなで満喫したいと思います。

授業プレゼンデーション教材
授業プレゼンデーション教材

海外教育実地研究 現地報告【その9】

9月18日はICSでの最後の実習でした。朝一番で児教・心理合同で子どもたちの前で日本の歌を2曲披露しました。とても緊張しましたが、感謝の気持ちを込めて笑顔で歌うことができました。子どもたちや先生方が喜んでくださる様子を見て、一生懸命練習した成果が出たと思います。

その後は担当クラスに入り、授業を見学したり、一緒に遊んだりして、有意義な時間を過ごしました。4日間という短い期間だったのですが、ICSで研修させていただいて、学校独自の指導法や先生と子供たちの関係性、教室環境の工夫など、本当にたくさんのことを学びました。この4日間で学んだこと、経験を忘れず、これからの大学での学習に活かしたいと思います。

17時からは研修でお世話になった、エリザベスさん、みどりさん、中華料理を食べながらお話をして、2週間を振り返りました。英語が伝わらなかったり、思うようにコミュニケーションが取れなかったりと大変なこともありましたが、2週間毎日が充実していて一生忘れられない思い出となりました!

明日はいよいよトロントを発ち、半日以上のフライトです。最後まで気を抜かず、全員が元気に帰国したいと思います。

授業プレゼンデーション作品
授業プレゼンデーション作品
授業プレゼンデーション教材
授業プレゼンデーション教材

海外教育実地研究 現地報告【その10】

9月19日、無事帰国しました。
2週間という短い期間でしたが、学生それぞれの心とからだに大きなエネルギーを与えてくれた意義深い日々だったと思います。

出発してから、日に日に成長していく彼女たちの姿を目の当たりにし、我々教員もこの研修の素晴らしさを再認識することができました。

この研修に関わってくださった全ての方々に心から感謝申し上げ、今回の報告を終えたいと思います。

ありがとうございました。

グリーンゲーブルスにて