神戸親和大学

2023年度より神戸親和大学
に大学名を変更予定
大学案内

2022年度入学宣誓式 学長式辞

 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。鈴蘭台キャンパスの桜が満開の本日ここに、通学部生、編入学生、大学院生の皆さんをお迎えすることが出来ました。

 神戸親和女子大学の教職員を代表いたしまして、新入生の皆さんのご入学を心より歓迎いたします。留学生の中には、まだ日本に入国できず、母国からオンラインで参加している方もおられます。留学生の皆さんが一日も早く来日できますように、教職員一同お待ちしています。

 また、本日ご列席の保護者、関係者の皆様、ネット配信で式典をご覧いただいております保護者、関係者の皆様にも心よりお慶びを申し上げます。

 さらに、本日来賓の皆さまにご臨席を賜り、令和4年度の入学宣誓式を挙行できますことを厚く御礼申し上げます。

 さて、神戸親和女子大学は1966年に開学し、2022年創立56周年を迎えました。前身となる親和女学校は、女子教育がまだ珍しかった明治時代に校祖友國晴子先生が「女性が教育を受けることの重要性」への強い思いから情熱を注ぎ、開校いたしました。

 校祖友國晴子先生の思いを伝える校訓が「誠実・堅忍不抜・忠恕温和」です。

 「誠実」は、嘘偽りのないまことの心。「堅忍不抜」は、耐え忍ぶという意味ですが、強い意志を持ち、困難や逆境にあっても揺るがない心持ちです。

 「忠恕温和」は、自分の良心に誠実である「忠」と、他者に対する思いやりの心「恕」から成る言葉です。

 校訓を平易な言葉で言いますと「誠実に生きましょう。何事にもくじけない強い意志で困難を乗り越えましょう。自分の良心に誠実に、他者にはおだやかな思いやりの心を持ちましょう」ということです。

 コロナ禍やヨーロッパにおける戦禍により、緊迫した世界情勢の中、私は校訓の「忠恕温和」、つまり「自分の良心に誠実に、他者に思いやりの心を持つこと」の大切さを強く感じています。「思いやりの心」は人それぞれ違うでしょう。困っている友人を実際に助けるという行動を起こす人もおられるでしょうし、傷ついている人々の幸せを遠くから祈るひともおられるでしょう。どのような形であれ、校訓の「忠恕温和」のこころは「自分の心に忠実に、人の心に思いをはせること、相手の心を想像する力」だと私は思います。他者の心は分からないからこそ、分かろうと努力する、相手の心を想像することが何よりも大切なのではないでしょうか。

 皆さんの上級生はこのような親和の校訓を様々な形で体現しておられます。本学はアットホームな大学だと言われますが、「誠実で、くじけず、思いやりを持った学生たちが集う」、そのような雰囲気が伝統的に受け継がれてきているのだと思います。皆さんも本日から、伝統ある親和の一員として、校訓の3つの心を大切にして学生生活を過ごしていただきたいと願っています。

 本学は例年5月に親和行事という上級生のリーダーが主体となり、新入生と上級生、教員の交流を図る行事を行っています。新入生の皆さんを歓迎したいという上級生の想いが詰まった行事です。新入生と上級生がつながり、伝統をバトンタッチしていく本学にとって特別な行事です。5月を楽しみにしていてください。

 さて、ここで皆さんにお伝えしたいことがございます。3月初めに皆さんにお手紙でお知らせいたしましたが、本学は2023年4月より共学となる予定です。1966年の開学以来、本学はこれまで女子大学として多くの卒業生を社会に送り出してきました。

 しかし近年、社会が大きく変化し、今後人はより多様な人々と力を合わせて働くことが必要となります。そのために本学はこれまでの伝統を基盤に教育改革を行い、男女が共に学び合うことのできる環境で新たな教育を展開していくことにしました。本学の伝統の良さは大切に守りつつ、新たな魅力にあふれた大学に進化していきたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

 現在、皆さんの上級生で国際文化学科国際コミュニケーションコースの学生31名が、2月よりアイルランドのコーク大学へ1年間留学に出かけています。これは一例ですが、皆さんの先輩方は、様々な困難を乗り越え、本学のキャッチフレーズ「超えていけ、じぶん」の通り、様々なことに挑戦しています。

 本学は一人ひとりの学生の成長を何よりも大切に考えている大学だと自負しています。

 神戸親和女子大学では皆さんが成長していくことができる機会を数多く用意しています。皆さんの挑戦を暖かく見守る教職員がいます。何事にも失敗を恐れず挑戦し、自分自身の可能性を拡げてください。また、卒業、修了までの間、自由に学ぶことが出来る環境を与えられた幸運に、そして皆さんを見守ってくださる保護者の方々に、常に感謝の気持ちを忘れないで下さい。

 そしてこれからの皆さんの本学での学びや出会いが、就職や資格取得のためだけではなく、皆さんの生涯にわたっての大きな支えとなりますよう願っています。

 本日、神戸親和女子大学に入学された皆さん、保護者、関係者の皆様方に、今一度心からのお祝いを申し上げ、みなさんの今後の実り多き大学生活をお祈りしつつ、私の式辞とさせて頂きます。

 あらためまして、ご入学おめでとうございます。

令和4年4月1日

神戸親和女子大学 学長 三井知代