“学び”の道のり
実 習
取得希望の教員免許状・資格に応じた実習の受講が必要です。
「なにをどうする?」がイメージできるリアルな体験談を紹介します。
STEP.01
履修登録
実習受講への第一歩。入学時に「履修登録用紙」で科目を登録。
STEP.02
申請・手続き
「実習希望届」等の書類提出や手続きなどが必要です。不備がないよう確認を。
STEP.03
実習受講資格判定
実習実施予定前学年末に次学年での実習受講資格を判定。要件を満たせない場合、実習の受講はできません。
STEP.04
事前指導スクーリング受講
実習の心得や実習記録の書き方等を学びます。
STEP.05
実習開始
いよいよ実習の開始です。肉体的にも精神的にも負担がかかるので体調管理はしっかりと。
STEP.06
実習記録提出・事後指導
実習で学んだことを自分のものにするために必要なプロセスです。
小学校教育実習
小学校で4週間の実習私の実習体験記
児童教育学科 課程正科生
小学校教諭1種免許状取得コース
(4年次生・2017年10月末現在)
緊張感を持って飛び込んで、見て学ぶ。それが実習の実感です。もちろん子どもたちの前では、一人前の先生としての行動と態度を求められるので、私にとっては大きな試練でした。「子どもと接する以外の仕事」の多さにも驚きましたが、子どもたちのためだからこそ頑張れる、そう思うことができました。
事前指導スクーリングを受講しましたが、実際の実習はどうなのかと多少のとまどいを感じながら、実習の準備に取り組んでいました。
担当クラス以外の授業も参観させていただき、多くの子どもたちと仲良くなれました。生活やマナーの教育、先生間の情報共有など、多岐にわたる仕事内容についても学びました。
最終週に自身の授業を実践。練習のかいもあり、満足のいく授業ができました。求められているのは、積極性と行動力。それが実践力の習得につながると思います。
教育実習は「教師になるための学び」の集大成となります。これまで児童・生徒・学生の立場だったあなたが、教師として子どもたちの前に立ちます。教育実習までに、様々な学びを深めておいてください。明るく元気、爽やかに。子どもたちがあなたを待っています。
介護等の体験
特別支援学校で2日間、社会福祉施設で5日間、計7日間の体験私の実習体験記
社会福祉施設の体験先は特別養護老人ホーム。安全面に配慮した範囲で、お話ししたり、補助のお手伝いをしました。当初、利用者の方は受動的だというイメージがあったのですが、多くの方が、リハビリテーションや会話などに積極的。介護とは、個性を活かす高度な技術であることを学びました。
体験先は、事前に申込手続きをして配当されました。事前指導で心構えなどの指導を受け、インターネットなどで施設の情報を自主的に下調べしました。
施設に快く受け入れていただき、徐々に利用者の方との会話を楽しめるようになりました。積極的に多くの方と交流して、その方の人となりを知るように心掛けました。
情報と体験して知ることの違いを実感。いつか子どもたちに、「介護施設ってどんなところ?」と聞かれた時、自分の言葉で語れる、良い経験になったと思います。
教師としての資質を高めるため、「共に生きる社会」を体験します。目的意識を持ち、特別支援学校の子どもたち、施設利用者の方々と積極的に関わってください。事前に体験先の学校・施設の情報を集めることが大切です。
幼稚園教育実習
幼稚園で4週間の実習私の実習体験記
児童教育学科 正科生
3年次編入学 幼児教育学コース
(4年次生・2017年10月末現在)
現在、幼稚園で特別支援員として働いていますが、子どもたちの前に先生として立つのは初めて。最初は緊張して、声が少し震えてしまいました。でも次第に仲良くなって…、一緒に楽しく遊んで、絵本の読み聞かせを真剣に聞いてくれたことが嬉しくて。子どもたちから多くのことを教わりました。
部分実習のために、手遊びや絵本を用意し、いくつかの指導案を準備。さらに期間中に休むことのないよう、体調管理にも気をつけていました。
前半は年少、後半は年長のクラスを担当させていただき、成長の違いを学ぶことができました。苦労したのは実習記録の作成。最初は時間がかかって大変でした。
先生になる自覚と、責任感が生まれました。そして、子どもの気持ちを理解し、子どもに寄り添う存在でありたいという目標を再認識することができました。
日々成長し、活動的な幼児と向き合うには何よりも体力が必要です。教師自身も「早寝・早起き」を心がけ、4週間という長丁場を意欲的な姿勢で実習に取り組んでください。
保育実習
保育所で160時間以上かつ20日間以上・施設で80時間以上かつ10日間以上の実習私の実習体験記
児童教育学科 正科生
1年次入学 保育学コース
(4年次生・2017年10月末現在)
初めて「せんせい」と呼ばれて責任の重さを痛感。子どもたちと生きたカエルを観察した時、実習先の先生が、カエルを手にのせたり跳ぶ姿を子どもたちに見せたりすることから、本物に触れ実体験することの大切さを学びました。実習記録を書くのに手間取り、寝不足になりましたが、現場では自然に笑顔になれました。
部分実習に備えて、実際に子どもたちに接してみてから最適なものを選べるよう、手遊びや読み聞かせる絵本の組み合わせパターンをいくつか用意しました。
指導いただいた先生は、いつも元気がよくて、子どもを盛り上げるのが上手で、あまり叱らない方。私にとっての「理想の保育者」に出会うことができました。
限られた時間の中で、積極的に丁寧に、笑顔を絶やさずに取り組むことの大切さを学びました。実習を通して、以前より少しタフになれたと思います。
実習では、子どもたちと長時間一緒に過ごします。子どもの毎日の生活をサポートするということはどういうことなのか、子どもと職員と生活を共にしながら学び、自分の保育観への考察も深めてください。
相談援助実習
180時間以上かつ23日間以上の実習私の実習体験記
福祉臨床学科 正科生
3年次編入学(2017年9月卒業)
認知症の方の通所施設で実習。利用者の方の「今までの人生」や、個性を理解したうえでの、施設職員の方の対応が印象的でした。何に困っておられるのかを具体的に把握すること。忙しさに流されないこと。そして、「誰のための何のための支援か」という原点に立ち返ることの大切さをあらためて学びました。
自主的に認知症について調べ、準備を整えました。現在の仕事が介護職なので、特に気負いはありませんでした。
まずは積極的に挨拶し、お声掛け。利用者の方の個性を知らないと、アプローチの方法もわからないので、顔と名前を一致させることに必死でした。
うまくコミュニケーションがとれなくても簡単に諦めず、少しずつ人間関係を築くことが大切であることを学びました。自己を知り、他者を知ることのできる貴重な体験でした。
相談援助実習は、社会福祉士に必要不可欠な知識・技能・課題把握など、総合的な対応力を学ぶ実践の場です。常に自身と向き合いながら、利用者への支援はこの対応で良かったのか否かを反省し、真摯に積極的に支援方法などを学ぶ姿勢が大切です。