国際交流

2022年度 海外芸術・教育研修活動日誌(イタリア)

海外芸術・教育研修 現地報告【その1】

2月10日(金)夜に関西空港を出発し、エミレーツ航空でドバイ乗り継ぎボローニャへ。
ボローニャよりバスでレッジョ・エミリアに到着。
やっとやっとイタリアに着きました。石畳みの街並みが美しく、可愛い雑貨や服屋が多いです!
近くのスーパーにも立ち寄りました。
知らない土地での買い物は、何を買うにも苦労しました。

森先生オススメのジェラート屋さんにも行きました。ピスタチオが最高に美味しい!
やはり本場のジェラートは一味違う感じがしました。

ジェラート屋さんの後に、絵本屋に行きました。
外観も内観もすごく可愛い絵本屋さんでした。
絵本屋さんでは、お店の人が3作品ほど読み聞かせをしてくださり、サイレント絵本や、仕掛け絵本を見せてくださいました。
各々好きな絵本や置き物を買うことができ、充実した2日目でした♪

海外芸術・教育研修 現地報告【その2】

2月12日(日)

今日はフィレンツェでの芸術研修です。レッジョ・エミリアからバスで向かい、最初に街並みを一望できるミケランジェロ広場へ行きました。
着いたときに丁度運良く大迫力のトリコローリが始まり、滅多に見ることができない経験にみんな大興奮!!貴重なできごとをカメラに収めることができました。

その後、ガイドさんのお話を聞きながらフィレンツェの美しい街を歩きました。昼食は大きな市場のようなフードコートで、各自イタリア語やジェスチャーを駆使して、注文し、美味しくいただきました。

そして一番楽しみにしていたウフィツイ美術館では、メディチ家が大切に守ってきた美術品をみんなで館賞しました。
これまで写真でしか見たことがなかった、沢山の有名な作品を目の前に、詳しい解説と共に触れることができました。
日本の美とはまた違う、イタリアの美に感性が磨かれたような感覚で、魅了されました。

その後、世界で最も古い薬局である、サンタ・マリア,ノヴェッラ薬局へ行き、フィレンツェでの自由観光の時間を各々楽しみました。

夜はみんなでピザが美味しいお店に行き、お酒と食事をご馳走になりました。
初めて飲んだワインはとても飲みやすくて、お料理と相性抜群でした!
一緒に研修に参加した仲間と、魅力的な経験を共有し、学年関係なく仲を深めることができてとても嬉しかったです!

明日から始まる研修も今からとても楽しみです!体調に気をつけて、より充実したものにできるよう、頑張ります!!

海外芸術・教育研修 現地報告【その3】

2月13日(月)

今日からレッジョ・エミリアでの研修が始まりました!

ローリス・マラグッツィ インターナショナルセンターへ行き、クラウディア・ジュディチさん、ルチア・レオーニさんの話を聞きました。レッジョ・エミリアの歴史に始まり、幼児学校の1日の流れや権利の話など広く、そして深く語っていただき、考えさせられることが多くありました。

また、講義終了後、バスに乗ってレミダの創造的リサイクルセンターへ移動し、様々な場所から集まった素材を見学しました。

自分の目で見て、手に取って触れてみることで、一見、何の意味も持たないもの(=ゴミとなり得るもの)に対して、大きな可能性と役割を感じることができました。

今日の活動を通して、子どもが市民として認められ、受け入れられるということがどれだけ大切で重要なことであるか、ここにくるまで、私たちは知ることができなかったなと思います。

明日はいよいよ幼児学校と乳児保育所へ行き、実際の教育現場を見学させていただきます。今日まで学んできたことを踏まえ、幅広い視点から見て、考え、さらに学びへと繋げていきたいです。

海外芸術・教育研修 現地報告【その4】

2月14日(火)

国際センターでの2回目の研修お疲れ様でした!

朝、市場を散策をしたところから今日が始まりました。

今日の研修は、アトリエスタのバルバラさんの粘土で乳児保育所と幼児学校のプロジェクトのプレゼンテーションと、ペダゴジスタのエレナさんによる、乳児保育所と幼児学校視察へのイントロダクションを聴きました。

24か月から36か月の子どもと、5歳から6歳を対象にした粘土の素材を活かしたプロジェクトについて深く学びました。プロジェクトをする際には、大人も好奇心や遊び心をもってすることで、アプローチが無限に広がるのだと感じました。

講義が終わったあと、実際にブルーノ・ムナーリ幼児学校とチェルヴィ乳児保育所の視察・見学をしました。

私は、ブルーノ・ムナーリ幼児学校を視察させていただき、ドキュメンテーションを廊下に並べていたり、デジタルとアナログの融合を体感できる空間を作っていたりすることなどが強く印象に残りました。そのことから、私はこのような環境を作ることで、子どもたちが活きいきと遊んでいる姿が想像できました。

明日でレッジョ・エミリアでの研修は最後なので、たくさん吸収していきたいです。

海外芸術・教育研修 現地報告【その5】

2月15日(水)

国際センターでの最後の3回目の研修お疲れ様でした!!

今日の研修は、アトリエスタのフェデリカ・カストリコさんのアトリエの文化からはじまりました。アトリエの歴史に触れながら、アトリエという場所は子どもの可能性を見出せるところであることを学びました。

Coffee Break の後は、3つのグループに分かれてアトリエ体験をしました。素材と向き合うことで、人間の持っている感覚を改めて知ることができ、周りの人と分かち合うことで、多様な捉え方があると学びました。

美味しい昼食の後は、「フニクリフニクラ、鬼のパンツ」と「よさこい」を国際センターの方々に発表しました。

イタリア語での発表は緊張しましたが、とても楽しんで観てくださり、国境を超えて一体感が生まれました。

この3日間の研修は、貴重な時間であり、人生の財産になりました。

明日は、いよいよミラノへ出発です!後半も楽しんでいきます!

海外芸術・教育研修 現地報告【その6】

2月16日(木)
ミラノ1日目
レッジョ・エミリアを離れ2時間バスに乗りミラノまで向かいました。

今日は「レジーナ・ムンディ幼少一貫教育校 」を訪問しました。

学校に入った瞬間から、児童のみんなや先生方が日本の国旗を持ったり、赤や白の服を着て暖かく出迎えて下さりました。
幼稚園のイザベラ園長先生、小学校のアンナベッラ校長先生からレジーナ・ムンディの学校教育についてお話を聞かせて頂きました。
学校の中では毎年設定するテーマに基づいて学校経営を行っているということを教えて頂きました。
2022年度のテーマはアントニオ・ガウディが著した 「明日工房においで 美しいことをやるから 」 をモチーフに、"美の美しさ"をテーマに学校経営を行っていると伺いました。
幼稚園のルーム内は年間テーマに基づいて季節感が表された部屋や、異年齢を意識して他学年の交流を通したクラス分けがされていて、日本とは違う教育方法の取り組みに凄く刺激を受けました。

私たち学生からは「よさこい、福笑い、おりがみ、鬼のパンツ」 を子供たちの前で披露しました。
子供たちの元気さと真似してくれる姿が凄く可愛く、日本の文化をみんなで一緒に楽しむことが出来ました。

先生方は私たちの疑問にも真剣に答えて下さり、これからの学校生活、仕事に活かしていきたいと思いました。

海外芸術・教育研修 現地報告【その7】

2月17日(金)
今日は、ミラノに来て初めての朝です。朝食はビュッフェスタイルで、美味しいものがたくさんあり、朝からお腹いっぱいで幸せでした。

移動で地下鉄を利用しました。満員電車の中でLotto駅へ向かいました。そこから、学校までバスの予定でしたが、ストライキのためバスが来ず、歩いて向かいました。その途中に、「世界一長いベンチ」があることが判明し、時間があったため皆で写真を撮りました。

モンテッソーリ教育認可幼小一貫教育校は、子どもの主体性を尊重し、自由に自分の学びたいことを選択できるように、多様な教具をあらゆるところに設置されていました。教具は、数、言語、地理、生物、科学など非常に多くあり、ローザ先生も熱い思いをもって子どもの学びや自立に繋がるよう工夫をしておられました。
見学している間も、子どもたちは自分の作業に集中し、先生も全体を見ながらあくまで子どもを主体として、一人ひとりに合わせたサポートをしておられました。この時、先生の子どもへの関わり方は、非常に重要であると学びました。

イタリアの暮らしも残すところあと3日となりました。
体調に気をつけて、残りの時間も充実した研修にしたいと思います。

海外芸術・教育研修 現地報告【その8】

2月18日(土)

当初の予定では、ミラノ・カトリック大学での研修でしたが土曜日ということで変更となりました。
トロッテル公園へ公共交通機関を利用し、お話を伺わせていただきました。
残念ながら子どもたちの普段の様子や施設の内部を見学することはできませんでしたが、日本はもちろん、イタリアでこれまで見学させていただいた施設とは一味違う、独自の教育のあり方を知ることができました。様々な国籍の子どもたちが学んでいる環境ならではの工夫がたくさんありました。実際に通っていた子どもやその保護者からのお話を聞くことも出来ました。

午後からはミラノ市内を観光しました。
レッジョ・エミリアの街とは少し違った雰囲気を堪能し、ショッピングセンターに行ってそれぞれ買い物をするなどとても有意義な時間を過ごすことが出来ました。

夜は全員でナビーリ運河にてイタリアの習慣の一つであるアペリティーボを楽しみました。

残り少ないイタリアでの生活を楽しみながら、しっかりと吸収をして日本に帰りたいです。

海外芸術・教育研修 現地報告【その9】

2月19日(日)

今日は午前中ミラノ自由散策で、午後からサンタ マリア デッレ グラツィエ教会、スフォルツェスコ城、ドゥオーモ、ガッレリアに行きました。

サンタ マリア デッレ グラツィエ教会では最後の晩餐を見ました。
ガイドの方がユダの裏切りやイエスの手元の意味など、見るときのポイントを解説してくださった後に入りました。
15分間という限られた時間の中でじっくり近くから見たり、遠くから眺めてみたりしました。

その後、スフォルツェスコ城に行き、建物の構造とイタリアの歴史についてガイドの方に教えていただきました。

次に、ドゥオーモに行きました。
日曜日で人が多く混雑していました。定休日なので外観のみでしたが、とても大きく迫力がありました。

その後ガッレリア、スカラ座を見てから、各自自由行動で、ショッピングを楽しみました。

研修の最後を良い思い出で締めくくることができました。

海外芸術・教育研修 現地報告【その10】

2月20日(月)〜21日(火)
帰路

ホテルでの最後の朝食を食べ終え、朝早くマルペンサ空港へ出発しました。
機内では、機内食を食べたり、映画を観たり、ゲームをしたりと各々の時間を過ごしながら、長旅を終えて、無事に帰国しました!

最後にみんなで集合写真を撮りました。
長いと思っていた12日間もあっという間で、同じ時間を過ごしてきた皆さんと充実した日々を過ごすことができました。

この研修を通して、イタリアの教育・保育・文化・芸術・食育など、様々な幅広い分野について学ぶことができました。 外国語でのコミュニケーションが難しく、苦労したことも多々ありましたが、得るものも多かったように思います。また、人の思いやりや優しさに触れる経験も多かったように感じます。

今回、学んだことを一人一人、大事にして、考えを深めたり広げたりして、これからの学校生活や日常生活に活かしていきたいです。

この研修に携わって下さったすべての方々に心より感謝いたします。本当にありがとうございました。

バックナンバー