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文学部 総合文化学科に関するお知らせ

著書出版のお知らせ(近藤要司教授)

総合文化学科近藤要司教授が30年にわたる研究成果をまとめられ、2019年3月15日和泉書院より『古代語の疑問表現と感動表現の研究』を出版されました。

日本語の現代語と古代語の大きな違いは、助詞の役割が変化したことで、古代語では現代語には存在しないタイプの助詞が、活発に用いられ、非常に大きな役割を果たしていました。本書は、助詞カを中心に、疑問係助詞ヤ、終助詞ヤ、終助詞ヨなどが、文の表現にどう関わってきたかについて、上代の『万葉集』、中古の『源氏物語』、そして院政期の『今昔物語』を主な対象として、用例を詳細に検討し、助詞のもつ意味と文との関わり、つまり古代語の助詞が疑問や感動のさまざまな表現類型の中で、どのようにその表現効果を生み出しているかを考察したものです。

なお、近藤教授は本書で、文献を精査し日本語の用法の変遷を探るという伝統的な手法による理論研究に加え、研究の当初から、当時発展途上にあった『万葉集』『源氏物語』『今昔物語』などの日本語の古典データベースを積極的に利用して、採集した膨大な数の用例によって、理論を検証するという、新しい日本語史研究の方向を示されています。