学部学科・大学院

発達教育学部 心理学科に関するお知らせ

第5回心理学フォーラムを開催いたしました

3月4日(日)本学三宮サテライトキャンパスにおきまして、
第5回心理学フォーラム この度は、心理学の応用分析学の視点から
「ステキな脳科学と心理学との関係~こころの働きを脳から見ると~」というテーマで開催いたしました。

身近な心理学をどう日常生活に活かすかについて、コーディネータである本学発達教育学部心理学科教授の吉野俊彦が
3名の講演者をお迎えして、話題を提供していただきました。

1つめは、「脳の乱れは心の乱れ?」というテーマで、福澤一吉氏(早稲田大学文学学術院文学部心理学コース教授)にお話いただきました。
認知症の現状から、脳が壊れるとどういう症状が出るのか、正常な脳との機能の違いを教えていただき、
加齢による記憶や処理速度が機能低下や、予備能の影響、認知症を予防する方法などについて最前線の研究について講演していただきました。

2つめは、「年をとると前向きになる?」というテーマで
沼田恵太郎氏(大阪大学大学院人間学研究科特任研究員・甲南大学人間科学研究所博士研究員)にお話しいただきました。
大規模横断調査のデータから、高齢者はポジティブな方が多いというデーターより、脳の前頭葉にある認知機能の処理の仕方の
ポジティヴィティ効果の生起メカニズムについての研究があり、今のところ加齢によって認知機能は低下するが
並行してポジティヴィティ効果が出現する傾向があることを講演していただきました。
この研究が高齢者へ周囲ができる具体的支援の方法へ実用化できそうであるとわかりました。  

3つ目は、「女の見る世界・男の見る世界」とういうテーマで、犬飼朋恵氏(本学発達教育学部心理学科准教授)にお話いただきました。
男女差は、見た目だけでなく、生まれながらに違いがあるという研究が紹介され、 脳内の前頭皮質が女性の方が大きいデーターがあり、
女性の方が認知能力的に注意コントロールが得意である傾向があるとの脳部位からの男女差について講演していただきました。

ディスカッション・質疑応答では、 若年者をポジティブにするにはどうしたらよいか、
不安障害は女性に多い傾向があるが注意コントロールの注意バイアスが高いのか、
加齢でポジティブになるのであればポジティブだから長生きできるのか、など専門的な内容から実用的な内容や、
講演の内容から少しふみこんだディスカッションになり、人は加齢とともに喪失経験が増えるもので、幸福感の認知についても話題がでました。
こころの働きを知ることで人の身体により良い方へ効果があるといいなと感じる講演でした。

この度はお忙しい中、心理学フォーラムにご参加いただき、ありがとうございました。
とても有意義な時間を共有できたことに感謝いたします。