理事長メッセージ

大学創立50周年を迎えて

学校法人親和学園理事長 山根耕平

写真

 大学は50周年を迎えます。これもひとえに、多くの方々の、長きにわたるご理解とご支援のお陰と、改めて感謝申し上げます。

 さて、大学の歴史を振り返ってみますと、1966年(昭和41)年に国文学科と英文学科からなる2学科の単科大学でスタートしました。第1期入学生は、国文学科105名、英文学科104名でした。そして、遅れること6年後の1972年に、児童教育学科が設置されました。以後、ほぼ30年にわたって3学科体制が保持されましたが、2002年の大学院開設にはじまり、毎年のように学科の再編・新設が行われ、現在は2学部5学科に加え、大学院、通信教育部が設置されています。学生数も約2700名です。

 また、この記念すべき50周年に大学附属親和幼稚園も開設されます。このように、大学は50年間で大きな変貌を遂げてきましたが、その教育研究の発展の原点は、明治20年に親和学園を創立した校祖友國晴子の教育理念にありました。校祖の次の言葉は、過去、現在、未来にわたって、私たちの前進と飛躍を支える精神でもあります。

 「去りとて只々一家を持つだけに汲々たるは心ある者の恥ずる処なれば、折々は世間にも出て公共の事業にも働き、内外ともに有用の人と相成り遊ばすようあらまほしゅう存じ候。」

 また、校祖は、いずれは世界において欧米の女性と肩を並べ、活躍する女性の育成を目ざしていました。この建学の精神は、大学においても今日まで脈々と継承され、大学の発展の礎となっています。現在、多くの学生が社会的活動に参加し、ボランティア率は非常に高いものとなっています。また、毎年、多くの学生が海外留学・海外研修に参加しています。6か国に及ぶ海外留学・研修プログラム(12プログラム)のほとんどが、大学の独自の、いわば、手作りのもので、それだけに学生にとって実りの多いものになっています。学生のその後の成長と人生を支えていくかけがえのない経験となっています。

 学園・大学の発展・飛躍の源は、学生一人ひとりの人間的な成長にしかありません。この基本理念は親和教育の価値観の最上位に位置づけられるものです。

 親和学園は、建学の理念を継承し、さらに発展・飛躍させるために、昨年、経営理念を策定しました。その第1条は「生徒・学生の成長を支援する教育をミッションとする。」そして、第2条は「生徒・学生・教職員が互いを尊敬し合い、信頼にもとづく教育的関係を構築できる学園とする。」となっています。第1条と第2条は、経営理念とはいえ、教育理念と等根源的なものであり、親和教育の基本形を表すものです。

 大学創立50周年を迎え、教職員1人ひとりが、改めて、大学の過去・現在・未来を再確認するとともに、親和の教育理念を共有し、大学のさらなる発展・飛躍のために努力していく決意を新たにしています。
今後とも、みなさまの神戸親和女子大学の教育研究に対するご理解とご支援をお願い申し上げます。